2012年10月20日

蜜月期





すこし前 二度目だけど 二度も観ると思わなかったけど、

ソフィアコッポラのロストイントランスレーションを借りてきて観た。

ソフィアコッポラは好きか聞かれたら好きと答えたくないような気がする。

でもこの映画のタイトルはとても素敵だ。



パークハイアットの高層から、しらっちゃけた新宿の街をスカーレットヨハンソンが

暇そうに眺めているシーンが観たかった。

高校を卒業して、春から晴れて立川の予備校に通うわたしの、下宿先を決めるのに母と

二人で新宿のワシントンホテルに泊まっていたときのことと空気がなんだか似ている


新宿の街は歩きたくないけど、すこし離れたところから見るのはとても良い

なるべく見ていたい




主人公のふたりは、きれいごとではすまない、ほんとうの事だけど思っていても

何となく言ってはいけないような気がして言わずに流れていくようなことを

ぷつぷつと言う。ふたりで居ると普通に話せる。けど別に気怠さは拭えないし

爽快でもない。





ビルマーレイが、 "子どもが生まれたときとても恐ろしかった。

今まで慣れ親しんできた生き方とは 永遠にお別れ。"と言うところ

台詞がとても少ないから詩みたいに印象的だ。


日本語訳はそうなっていたけど、実際はなんて言ったのか

確かめるのを忘れた。